RDSとは
RDSは、AWS内でRDBSを簡単に設定、運用、スケールできるサービスで、データベースのセットアップやパッチ適用、バックアップなどの管理タスクを自動化している。対応しているRDBSは、Amazon Aurora、MySQL、MariaDB、Oracle、Microsoft SQL Server、PostgreSQLの6種類である。一部制限事項も存在するため、この制限事項とのトレードオフが許容できない場合は、EC2上でRDBSを稼働させることも検討する。
管理負荷を軽減
RDBSにわずか数分でアクセス可能で、CloudWatchによる監視にも対応しているため、パフォーマンスの問題を簡単に検出することが可能である。また、ソフトウェアのパッチが自動的に適用されるために、常に最新の状態が維持されている。
パフォーマンス
汎用(SSD)ストレージとプロビジョンドIOPS(SSD)ストレージから選択することが可能である。
スケーラビリティ
最大32vCPUおよびRAM244GiBまで拡張することが可能で、数分以内にスケーリングすることができる。また、ストレージサイズも柔軟に拡大が可能で、稼働中にダウンタイムなしに最大16TBまでストレージの拡張を行うことができる。また、リードレプリカを使用(=Amazon Aurora、MySQL、MariaDB、PostgreSQLのみ対応)することで、読み込み負荷の高い処理をスケールアウトすることができる。
可用性と耐久性
自動バックアップ機能によって自動的(=1日に1回)に、もしくは任意の時点のスナップショットを保存することもでき、最大35日(デフォルトは7日間保持)まで保存可能。また、RDは、5分に1回トランザクションログを保存しているため、これを用いて新たなインスタンスを起動(ポイントインタイムディカバリ)が可能。マルチAZ配置オプションを使用することで、異なるAZのスタンバイインスタンスにデータを複製し、可用性を向上させることができ、ハードウェア障害が発生した場合には、自動でフェールオーバされる。DNSでCNAMEが書き換えられ切り替えには数分要する。なお、スナップショット実行時は、短時間I/Oが停止することに注意が必要。
セキュリティ
KMSを使用してデータベースを暗号化することが可能。また、VPC上で稼働させることで独自のネットワーク上で外部と隔離された状態で稼働できる。