AWS CloudHSM(1)CloudHSMの概要

AWS CloudHSM

AWS CloudHSMは、業界標準のAPIや規格に準拠したクラウドベースのハードウェアセキュリティモジュールで、これを用いることでクラウドで安全に 暗号化キーを生成、保管 できる。AWSのサービスの中では、AWS KMS(Key Management Service)と似た機能を有するが、CLoudHSMはシングルテナント構成で、共通鍵だけでなく 秘密鍵も保管できる 。また、AWS KMSのCMK(カスタマーキー)をCloudHSMで保管することも可能である。

AWS Resource Access Manager(1)RAMの概要

AWS Resource Access Manager

AWS RAMを利用すると、プロビジョニングもしくは管理されたリソースを 他のAWSアカウントと共有することができる 。サポートしてるAWSリソースは以下の通り。

  • Amazon Aurora(クラスタ)
  • AWS CodeBuild(プロジェクトとレポートグループ)
  • Amazon EC2(サブネット、TransitGatewayなど)
  • Amazon EC2 Image Builder
  • AWSライセンスマネージャー(ライセンス)
  • AWSリソースグループ
  • Amazon Route 53

組織内でこれらのリソースを共有する場合は、invitationは送信されない 。EC2リソースを共有する場合、アカウント毎に同一リージョンのアベイラビリティゾーンの名称が異なる可能性がある。このため、正確にリソースの場所を特定するためには、 AZ ID を使用する。

AWS(6)コストと請求

Billing and Cost Management

Billing and Cost Management には、コストの見積もりと計画閾値を超えた場合のアラームの受信 を含め以下のような機能を有する。

機能 内容
グラフによるコスト分析 Cost Explorer による表示
予算 Cost Explorer による追跡と SNS通知
支払い通貨 通貨の指定
レポート レポートのS3出力( Organizationsマスターアカウントのみ

Billing and Cost Management では、以下のページが用意されている。

名称 用途と機能
請求情報とコスト管理ダッシュボード 使用状況の確認, ダッシュボード
Cost Explorer AWS 使用量を追跡および分析
Bugets 予算の管理
Bugets Reports
Cost & Usage Reports レポートのS3出力
請求書 現在の料金の確認
注文と請求書 過去の支払い履歴の確認

| 予算 | 使用状況の確認, 予算の管理 |

AWS Organizations(1)Organizationsの概要

AWS Organizations

AWS Organizationsは、 複数のAWSアカウントを統合 するためのアカウント管理サービス。アカウント管理1や 一括請求 機能をはじめとした、以下の機能が備わっている。

  • アカウントの一元管理
  • 一括請求
  • アカウントのグループ( OU )化
  • アカウント毎の アクセスコントロール
  • タグの標準化
  • IAMの統合

これらの機能を実現するために、AWS Organizationsは以下のAWSサービスと連携している。

サービス名 有効化 実現できること
AWS IAM 不要 サービスアクティビティ による 最終アクセス時間の確認
AWS Artifact 必要 組織契約 による 契約の受諾
AWS CloudTrail 必要 組織の証跡 による 証跡の組織への適用
AWS CloudWatch Events 不要
AWS Config 必要 アグリゲータ による 集約ビュー の表示
AWS Control Tower 不要
AWS Directory Service 必要
AWS Firewall Manager 必要 AWS Firewall Manager による WAFルールの管理
AWS ライセンスマネージャー 必要
AWS RAM 必要
AWS Service catalog 必要
Service Quotas 不要
AWS シングルサインオン 必要
AWS System Manager 必要 Systems Manager Explorer によるデータの同期
タグポリシー 必要

AWS Organizationsを有効化すると、複数のAWSアカウントを一括管理することができる。それぞれのアカウントは、ルートを親として 組織単位 (OU)ごとに分類することができる。アカウントは、 マスターアカウント (=ルート)と メンバーアカウント に分かれ、マスターアカウントにはメンバーアカウントを管理するための様々な権限が付与される。AWS Organizationsの全ての機能を有効化することも、 一括請求機能のみを有効化 することもできる。各OUもしくはアカウント単位に、 サービスコントロールポリシー と呼ばれる各アカウントが持つ権限を明示したポリシーを適用することができる。 サービスコントロールポリシーとタグポリシーは、デフォルトでは無効化されている ので、利用する場合は有効化する。

組織とアカウント

AWS Organizationsが持つことのできるマスターアカウントは1つのみである。マスターアカウントでOrganizationsを有効化し、その後参加するアカウントを招待することで、メンバーアカウントを追加することができる。 マスターアカウントはサービスコントロールポリシーの影響を受けない 。Organizationsを削除すると復元できず、またポリシーも削除される。削除する際には、 全てのメンバーアカウントを消去する必要 がある。

Organizationsに参加したメンバーアカウントでは、サービスコントロールポリシーやタグポリシーが即座に適用され、またサービスの信頼を有効化している場合は、そのサービスからメンバーアカウントに対してアクションを実行することが許可される。また、Organizations内で新規のメンバーアカウントを作成することもできる。

ポリシー

サービスポリシー

サービスポリシーは、 最大で使用できるアクセスの権限を各アカウントに対して指定できる機能アカウントのルートユーザにも適用され、アカウントに与える影響が非常に大きいため適用する際には詳細のテストが必要である。IAMのサービスアクティビティに表示される、各アカウントの最終アクセス時刻を参考にポリシーの内容を決定することが望ましい。

サービスポリシーは以下のタスクには影響しない。

  • マスターアカウント
  • Service-linked Role
  • ルートユーザの認証
  • サポートプランの変更
  • CloudFrontの一部機能

サービスポリシーは、IAMポリシーとほぼ同じ構文を使用する。複数のポリシーが適用されている場合は、明示的なDenyがAllowよりも優先される。ポリシーの例は、 サービスコントロールポリシーの例 を参照のこと。

タグポリシー

タグポリシーを用いることで、タグキーおよびタグ値の大文字と小文字の処理方法の設定などを規定することができる。デフォルトでは、タグポリシーへのコンプライアンスの強制はされない。強制をサポートするAWSサービスは 強制をサポートするサービスとリソースタイプ を参照のこと。

AWS認定(4)ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)に合格するまで

カテゴリ サービス名
コンピューティング EC2, ECS, Lambda, Batch, Elastic Beanstalk
ストレージ S3, EFS, Storage Gateway
データベース RDS, DynamoDB, ElastiCache, Redshift
移行と転送 Database Migration Service, Server Migration Service Snowball
ネットワーク VPC, CloudFront, Route53, API Gateway, Direct Connect
開発者用ツール CodeCommit, CodeBuild, CodeDeploy, CodePipeline
管理とガバナンス Config, CloudWatch, Auto Scaling, CloudFormation, CloudTrail, Config, OpsWorks, Systems Manager
分析 EMR, CloudSearch, Elasticsearch, Kinesis
セキュリティとコンプライアンス IAM, RAM, Cognito, GuardDuty, Inspector, CloudHSM, WAF&Shield
モバイル Amplify, Mobile Hub
アプリケーション統合 SNS, SQS

AWS Shield(1)Shieldの概要

AWS Shield

AWS Shieldは、 DDoS攻撃 に対する保護を行う。 AWS Shield Standardは、追加料金なしで全てのユーザが使用できるサービスで、ウェブサイトやアプリケーションを標的とする、一般的かつ頻繁に発生するネットワークおよび転送レイヤーの DDoS 攻撃を防御する。

AWS Shield Advancedは、Amazon Elastic Compute Cloud、Elastic Load Balancing (ELB)、Amazon CloudFront、Amazon Route 53、AWS Global Acceleratorなどに対して行われる 高度な攻撃に対応する拡張保護を提供するAWS Shield Advanced を利用中にDDoS攻撃を受けた際には、 DDoS response team (DRT) にサポートを依頼できる。また、AWS Shield Advancedには、 AWS WAFが無償で付帯 されている。なお、DRTのサポートを受けるためには、 ビジネスサポートプラン以上の契約 が必要である。

多くの場合は、 AWS Shield Standard のみで対処可能である。

AWS Shield Advancedが対応可能なDDoS攻撃の例

DDoS攻撃は、一般的に以下のようなタイプに分類される。 AWS Shield Advanced は、これらのDDoS攻撃にも対応可能である。

名称 内容
UDP反射型攻撃 リクエストの発生元を偽装し、UDP を使用してサーバーから大量のレスポンスを引き出す
SYN フラッド 接続を半開状態にして、システムの利用可能なリソースを枯渇させる
DNS クエリフラッド DNS クエリを使用して DNS サーバーのリソースを枯渇させる
レイヤー 7攻撃 ウェブアプリケーションの実際のユーザーからのように見せかけて多数の HTTP リクエストを送信する

AWS WAF(1)WAFの概要

AWS WAF

AWS WAFは、Amazon API GatewayAmazon CloudFrontApplication Load Balancer に転送される HTTP および HTTPS リクエストをモニタリングできるWAF。

  • 指定したリクエスト 以外の全てのリクエストを許可する
  • 指定したリクエスト 以外の全てのリクエストをブロックする
  • 指定したプロパティに一致するリクエストを カウントする

ことができる。これらを設定する際には、

  • リクエストの発生元の IP アドレス
  • リクエスト送信元の
  • リクエストヘッダーの値
  • リクエストに含まれる 文字列
  • リクエストの 長さ
  • 悪意のある 可能性がある SQLコード の有無
  • 悪意のある 可能性があるスクリプトの有無

などを条件として指定できる。また、 DDoS攻撃の影響を最小限に抑えることが可能な AWS Shield と組み合わせて使用することもでき、これらのサービスを簡単に管理可能な AWS Firewall Manager が用意されている。WAFは、ルールの複雑性が加味された Web ACl Capacity Unit 単位で課金される。

CloudFrontと併用する際には、WAFが返却したレスポンスに応じてカスタムエラーページを表示 したり、 CloudFrontの地理的ブロッキング機能と同時に使用する ことができる。

ACLとルール

Web ACLは、表示された リスト順に評価 され、ルールに一致するリクエストを 許可 , ブロック , カウント することができる。また、どのルールにも一致しないリクエストをどのように処理するかを定める デフォルトアクション を指定することができる。

WEB ACLに追加可能なルールセットである、ルールグループ を規定することができ、あらかじめAWSやベンダーが作成した、マネージドルールグループ を使用/購入することもできる。ルールグループにはデフォルトアクションが設定されておらず複数のWEB ACLに同一のルールグループを適用することができる。

グループ名 WCU 内容 利用シーンと効果
Admin protection 100 公開されている管理ページへの外部アクセスをブロックするためのルール サードパーティーのソフトウェアを実行している場合や、悪意のあるアクターがアプリケーションへの管理アクセスを得るリスクを軽減したい場合
Amazon IP reputation list 25 ボットやその他の脅威に関連付けられている IP アドレスをブロック ボットを軽減したい場合
Core rule set 700 ウェブアプリケーションに一般的に適用可能なルール
Known bad inputs 200 脆弱性の悪用または発見に関連するリクエストパターンをブロックするルール 悪意のあるアクターが脆弱なアプリケーションを発見するリスクを軽減
Linux operating system 200 Linux 固有の脆弱性の悪用に関連するリクエストパターンをブロック 攻撃者がアクセスしてはならないファイルの内容を公開したり、コードを実行したりする攻撃を防ぐ
PHP application 100 安全でない PHP 関数のインジェクションなど、PHP プログラミング言語の使用に固有の脆弱性の悪用に関連するリクエストパターンをブロックするルール 攻撃者が許可されていないコードまたはコマンドをリモートで実行できる脆弱性の悪用を防ぐ
POSIX operating system 100 POSIX および POSIX と同等のオペレーティングシステムに固有の脆弱性の悪用に関連するリクエストパターンをブロックするルール アクセスしてはならないファイルの内容を公開したり、コードを実行したりする攻撃を防ぐ
SQL database 200 SQL Database ルールグループには、SQL インジェクション攻撃などの SQL データベースの悪用に関連するリクエストパターンをブロックするルール 不正なクエリのリモートインジェクションを防ぐ
Windows operating system 200 PowerShell コマンドのリモート実行など、Windows 固有の脆弱性の悪用に関連するリクエストパターンをブロックするルール 悪意のあるコードを実行したりする脆弱性の悪用を防ぐ
WordPress application 100 WordPress サイト固有の脆弱性の悪用に関連するリクエストパターンをブロックするルール

ロギング

ログ記録を有効化することで、WEB ACLで分析されるトラフィックの詳細情報を取得することができる。ログ記録を有効化すると Kinesis Firehose経由で指定した場所にログが保存される

また、CloudWatchアラームで特定のメトリクスをモニタリング することができるほか、CloudTrailによるアクションレコードの保存にも対応している。

FireWall Manager

FireWall Managerを用いることで、AWS WAF Classic ルール、AWS Shield アドバンスド 保護、 Amazon VPC セキュリティグループ を有効化することができ、これにより組織全体の保護を行ったり、リソースの頻繁な追加に対応し、組織全体のDDoS攻撃を一元的に監視することができる。 FireWall Managerを使用するためには、AWS Organizationのメンバーである必要 がある。

AWS System Manager(1)System Managerの概要

AWS System Manager

AWS System Manager は、統合インタフェースでインフラを可視化し、EC2のみならず オンプレミス上のサーバ を含めたさまざまなリソース( マネージドインスタンス )を管理し表示することができる。これによりモニタリングやトラブルシューティング、リソースとアプリケーションの管理などを迅速に行うことができる。

これらのリソースは、リソースグループ と呼ばれるグループごとに分類でき、状態をダッシュボード上から俯瞰することができるため、アプリケーションに影響を当てる可能性のあるリソースをすばやく特定することができる。また、OSのパッチレベルやソフトウェアのインストール状況なども簡単に確認することができる。

また、インスタンスの停止や再起動などの 運用タスクの自動化 や、リモートからのパッチの適用や設定の変更などができるため、ヒューマンエラーや運用負荷の軽減を図ることが可能である。

なお、System Managerは、過去に Simple Systems Manager と呼ばれていたため、現在も略して SSMと呼称される。

AWS System Managerの機能

System Managerを用いることで、以下を行うことができる。

カテゴリ サービス名 内容
運用管理 Explorer 運用データ(OpsData)を集約して表示するダッシュボード
運用管理 OpsCenter 運用作業項目(OpsItems)の表示と調査
運用管理 CloudWatch Dashboards メトリクスの表示
運用管理 Trusted Advisor & Personal Health Dashboard (PHD) プロビジョニングとヘルスイベントの表示
アプリケーション管理 Resource Groups AWSリソースの グループ化
アプリケーション管理 AWS AppConfig
  • マネージドインスタンスの 設定の一元管理
  • タスクの スケジュールと自動化
  • アクションの作成
  • コマンドの実行
  • マネージドインスタンスへのアクセス
  • パラメータの保管と使用
  • 自動インベントリ
  • コンプライアンス違反リソースの表示
  • メトリクスの表示

SSM Agent

SSM Agentは、EC2オンプレミスサーバ にインストールすることのできるソフトウェアで、System Managerはこのソフトウェアを介して、これらのリソースの更新や管理、設定を行うことができる。 EC2上で提供されているWindows ServerやAmazon Linux、 Ubuntu ServerのAMIには、あらかじめSSM AgentがインストールされているSystems Manager エンドポイントとの間でHTTPS通信を確立する必要があり、HTTP Proxy経由で通信する設定にすることもできる。なお、このエージェントの動作ログは以下の場所に格納されている。

  • /var/log/amazon/ssm/amazon-ssm-agent.log
  • /var/log/amazon/ssm/errors.log

SSM Agentの実行にはroot権限が付与 されていることから、このSSM Agentを用いて SendCommand や StartSession コマンドを行うことが可能なAWS上のIAM ユーザ等の管理や権限付与には注意する必要がある。SSM Agentをリリースのたびに更新し最新のバージョンを保持するためには、マネージメントコンソール上のマネージメントインスタンスのページから、Agent auto update (エージェントの自動更新)を選択する。

運用管理

Explorer

Explorerは、AWSリソースの情報を表示するダッシュボード。AWSアカウント全体もしくは当該リージョンの Amazon EC2Systems Manager OpsCenterSystems Manager Patch Manager などから運用データを取得し、これを一覧で確認することができる。

Explorerでは、 タグで情報をフィルタリング したり、 リソースデータの同期 機能を用いて、 複数のアカウントの情報を横断的に閲覧する こともできる。

OpsCenter

OpsCenterは、運用データを表示・調査・解決するための場所である。これを用いることで、各事象に対して迅速な対応が可能。

インスタンスとノード

コンプライアンス

コンプライアンスは、マネージドインスタンスをスキャンして、パッチコンプライアンスと設定の不一致を確認することができる 。具体的には、Patch Manager によるパッチ適用State Manager による Association に関するコンプライアンスデータ が表示される。また、 設定変更履歴をConfigから取得 したり、コンプライアンスをカスタマイズして 独自のルールを作成 したり、Run Command や State Manager を使って問題を修復 できる。

Resource Data Sync を用いることで、全てのマネージドインスタンスからのコンプライアンスをS3に蓄積/集約することができる。これらのデータは、Amazon Athena および Amazon QuickSight で可視化することもできる。データを蓄積するS3には、System Managerからのデータ書き込みを許可する Bucket Policy の作成が必要

インベントリ

インベントリを使用することで、 マネージドインスタンスからメタデータを収集 することができる。収集できるメタデータは、以下の通り。

カテゴリ 内容
アプリケーション アプリケーション名、発行元、バージョンなど
AWS コンポーネント EC2 ドライバ、エージェント、バージョンなど
ファイル 名前、サイズ、バージョン、インストール日、変更および最新アクセス時間など
ネットワーク設定の詳細 IP アドレス、MAC アドレス、DNS、ゲートウェイ、サブネットマスクなど
Windows 更新 Hotfix ID、インストール者、インストール日など
インスタンスの詳細 システム名、オペレーティングシステム (OS) 名、OS バージョン、最終起動、DNS、ドメイン、ワークグループ、OS アーキテクチャなど
サービス 名前、表示名、ステータス、依存サービス、サービスのタイプ、起動タイプなど
タグ インスタンスに割り当てられるタグ
Windows レジストリ レジストリキーのパス、値の名前、値タイプおよび値
Windows ロール 名前、表示名、パス、機能タイプ、インストール日など
カスタムインベントリ カスタムインベントリの操作 に説明されるようにマネージドインスタンスに割り当てられたメタデータ

これらのデータも、上述の Resource Data Sync でS3に保存することができる。インベントリのセットアップは、SSMドキュメントの AWS-GatherSoftwareInventory を Association で実行することによって実現できる。

Run Command

Run Commandを使用することで、マネージドインスタンスにログインすることなく安全に、管理タスクを実行することができる。Run Commandを実行するためには、コマンドを発行するIAM ユーザに実行権限を付与する必要がある。また、対象のインスタンスに対しても、 IAMインスタンスプロファイルを作成して適用する 必要がある。

State Manager

State Managerは、EC2等を定義された状態に保つプロセスの自動化を行う。例えば、起動時に特定のソフトウェアをインストールする、ネットワークを構成する、ソフトウェアの更新を行うなどのタスクを行う。

Patch Manager

Patch Managerは、セキュリティ関連などのパッチをマネージドインスタンスに対して適用するプロセスの自動化を行う。 ベースライン と呼ばれるパッチの適用ルールには、 リリースから数日以内に自動承認されるルール と、 承認済みおよび拒否済みパッチのリスト が含まれている。サポートされるOSは、 パッチマネージャーの前提条件 を参照のこと。各OSには、パッチ適用用のリポジトリが用意されており、これを指定するか、 代替パッチソースリポジトリ を指定することもできる。

AWSによってあらかじめ用意されている定義済みパッチベースラインの場合、

  • 「セキュリティ」タイプで重要度レベルが「非常事態」または「重要」のすべてのOSパッチを7日後に自動承認する
  • 「Bugfix」タイプのパッチをリリースから7日後に自動承認する

などのルールが事前に定められている。これらのパッチを適用する対象のインスタンスをグループ化するために、 パッチグループ を作成することができる。パッチグループは、 1 つのパッチベースラインにのみ登録できる。また、SSMドキュメントの AWS-RunPatchBaseline を適用する際に、対象のインスタンス等を指定することもできる。 パッチが適用されるとインスタンスは再起動される

SSMドキュメント

SSMドキュメントは、マネージドインスタンスで実行するアクションを定義するスクリプト。SSMドキュメントには、以下のタイプが用意されている。使用可能なスキーマバージョンやフォーマット等が定められているため、利用する際には ドキュメントを参照のこと。AWSが提供する Automation ドキュメントの名称や挙動は、Systems Manager Automation ドキュメントの詳細リファレンスを参照する。また、公式ドキュメントは存在しないが、AWSが提供する Command ドキュメントも多数存在する。

タイプ 内容 Schema Run Command State Manager Automation Maintenance Window Distributor Session Manager Change Calendaer
Command 設定の適用 1.2, 2.0, 2.2
Automation タスクの実行 0.3
Package ソフトウェア
Session セッションの定義
Policy AWS-GatherSoftwareInventory を使用したインベントリデータの取得 2.0-
Change Calendaer カレンダーエントリ

AWS Amplify Framework(4)APIカテゴリ

APIカテゴリ

APIカテゴリは、 REST および、AWS Appsync をはじめとする GraphQL エンドポイントへのHTTPリクエストを行うための機能を、JavascriptライブラリおよびSDKを通じて提供する。AppSyncとの統合を行う場合は、

  1. クライアント側でAPIエンドポイントと認証情報を設定
  2. APIスキーマからJavascriptコードを生成
  3. クエリやミューテーションを実行するアプリコードを生成

という手順で行う。また、 Amplify CLI を用いることでバックエンドとなる AWS Appsync の設定やクライアント側の設定ファイルのダウンロードなどを簡単に行うことができる。

セットアップ

Amplifyプロジェクトのルートディレクトリでamplify add apiコマンドを実行することで、ウィザードに従って自動セットアップを行うことができる。

amplify update api
? Please select from one of the below mentioned services: GraphQL
? Choose the default authorization type for the API Amazon Cognito User Pool
Use a Cognito user pool configured as a part of this project.
? Do you want to configure advanced settings for the GraphQL API No, I am done.

スキーマ

/amplify/backend/api/API_NAME/schema.graphql にあるスキーマファイル(schema.graphql)を編集することで、GraphQLのスキーマを更新することができる。Amplifyプロジェクトをデプロイすると、これらのスキーマがバックエンド側に反映される。

GraphQLトランスフォーマ

Amplifyには、拡張定義された GraphQLディレクティブ が用意されており、これらのディレクティブを用いることで、 データ構造や参照権限などを簡単に記述 することができる。

type User @model @key(fields: ["id", "group"]) {
  id: ID!
  group: String!
  attr: Attr
}

type Attr {
  gender: Int
  age: Int
  areacode: Int
  postcode: Int
}
ディレクティブ 内容
@model @model単位でDynamoDBテーブルが作成される
@key(fields: [KEY, KEY]) DynamoDBに格納する際のプライマリキーとソートキーを定義

スキーマの更新

フロントエンドのコンテンツは、GraphQLデータを操作するためのTypeScriptクラスを経由して、バックエンドと通信を行う。amplify codegen を実行することで、 /arc/graphql/ 以下にGraphQLを操作するためのGraphQLステートメントとタイプを自動生成する。

なお、amplify codegen コマンドは、 team-provider-info.json に格納されている情報を基にAWS上の設定内容を確認し、上記動作を行う。したがって、 team-provider-info.json に正しいリソース情報が格納されていない場合には、 UnhandledPromiseRejectionWarning: AccessDenied: Access Denied エラーが発生する。