AWS Elemental MediaLive(1)MediaLive の概要

MediaLive

AWS Elemental MediaLiveは、テレビ放送やインターネット接続のマルチスクリーンデバイス向けに高品質なビデオストリームを作成できる、 ライブ動画処理サービス 。ライブ動画ストリーミングをリアルタイムにエンコードする。AWS Elemental MediaLive は統計的多重化、高校マーカーサポート、音声機能などの ブロードキャストグレードの機能 を有しており、数分で簡単なライブチャンネルをデプロイすることが可能 である。 また、 複数のAZのリソースを透過的に管理 して、自動的に状態をモニタリングできるなど、 高い信頼性と可用性 有している。また、利用するだけ課金されるために、 効率性を向上 させて コストを削減 することが可能となっている。

AWS Elemental MediaLiveは、スタンドアローンサービスとして利用することも、他AWS Media Servicesと組み合わせて使用することも可能である。H.264やH.265などの最新のコーデックやRTP、HLS、RTMPなどの伝送規格をサポートしており、Statistical Multiplexing (Statmux)を利用することで、衛星やケーブル等を介して配信することもできる。

費用

インプット、アウトプット、アドオン、アイドルリソース、データ転送に対して従量課金で課金される。なお、 インプットがコンテンツを受信せず、アウトプットがコンテンツを生成しない場合でもコストが発生することに注意 が必要である。また高度なオーディオ機能を有効にすると、追加料金が発生する。

オンデマンド以外に、12ヶ月/36ヶ月利用の リザーブド料金の設定 もあり、これを利用することで大幅な割引を受けることができる。なお、料金適用時の解像度の定義は、 SD解像度は720px未満、 HD解像度は720px以上、1080以下、UHD解像度は1080pxより大きく、2160px以下 である。

インプットは、 入力ストリームのコーデック、ビットレート、チャンネルモード、解像度 の組み合わせによって決まる。アウトプットは、 ビットレート(H.264のみ)、解像度、フレームレート、チャンネルモード の組み合わせによって決まる。

なお、同じリージョン内で AWS Elemental MediaPackage、AWS Elemental MediaStore、または Amazon S3 との間でデータ転送する場合は、追加料金は発生しない

MediaLiveとは

MediaLiveを含むライブストリーミングワークフローには以下のシステムが含まれる

  • MediaLiveチャンネル
  • コースコンテンツを提供するアップストリームシステム
  • アウトプットの宛先であるダウンストリームシステム

MediaLiveは、これらと以下の関係を構築する。 内部の処理を2つのパイプラインを用いて行うことが奨励 されており、2つのパイプラインを設定することで復元力を高めることができる。

components-workflow

インプットの方法には、プッシュインプットとプルインプットが存在し、 プッシュインプットの場合は、入力セキュリティグループと関連 付けられてIPアドレスの範囲を指定することができる。各MediaLiveチャンネルには、1つの 「スケジュール」が関連づけられており、様々なアクションを行うことができる

クオータ

チャンネル数や入力数、セキュリティグループの数などに クオータが設定 されている。これ以上のリソース利用をする場合には、上限緩和申請を行う。

制限

インプットに対する制限事項は以下の通り。

  • プッシュ入力の上限は、2入力
  • プル入力の上限は、20入力
  • CDI入力の上限は、1入力
  • ElementalLink入力の上限は、2入力
  • プッシュ入力は、フェールオーバペアに設定できない

アウトプットに対する制限事項は以下の通り。

  • アーカイブ出力グループの上限は、1出力
  • HD対応しているコーデックは、H.264とH.265のみ
  • UHD対応しているコーデックは、H.264とH.265のみ

その他の制限は以下の通り。

  • 画像オーバレイの上限は8レイヤー
  • 入力フェールオーバはチャンネル全体ではなくインプットに適用される

インプット

インプットは、MediaLiveワークフローのコンポーネントの1つ。入力セキュリティグループもしくは、チャンネルと接続されるインプットは、 「ソースタイプ」、「配信プロトコル」、「ライブ or VOD」、「プッシュ or プル」、「インプットクラス(標準 or シングル)」、「静的URL or 動的URL」で分類 できる。なお、 動的URLが指定できるのは、MP4のみ

自動入力フェールオーバ

アップストリームやネットワーク上の異常が発生した場合に、黒味や無音を検知してフェールオーバを実施することが可能である。インプットは、2つのプッシュ入力を使用し、どちらをプライマリーに指定するのか決めることが出来る。シングルパイプラインチャンネルにて、自動入力フェールオーバを使用しても、パイプライン上の障害は防ぐことができないことに注意が必要。

aif-single-setup

aif-single-input-failover

標準チャンネルにて、自動入力フェールオーバを使用する場合は、アップストリーム側で合計4つのストリームを用意する必要がある。

aif-standard-beforefailure

この状態で、アップストリーム上で異常が発生した場合には、自動フェールオーバが発生する。ダウンストリーム側は、パイプライン0を使い続けることができる。

aif-standard-input-failure

パイプライン上に異常が発生した場合は、ダウンストリームシステム側で他のパイプラインへの切り替えが発生する。これは、自動入力フェールオーバの機能ではない。

aif-standard-pipeline-failure

フェールオーバ後の動作は以下の2つを選択することが出来る

  • EQUAL_INPUT_PREFERENCE : セカンダリで動作を続ける
  • PRIMARY_INPUT_PREFERENCE : プライマリ入力に戻って動作を続ける

MP4(プル)

MP4のコンテンツは、1つのビデオトラックと1つ以上の音声トラックで構成され、キャプションが含まれている場合もある。オーディオは、トラック番号と言語コードを取得できると良い。

HTTP/HTTPSサーバ、AWS Elemental MediaStore もしくは Amazon S3 からのプル入力 が可能で、シングルクラスもしくは標準クラスの入力として設定が可能。ID/パスワードが必要な場合は、これらのデータはパラメータストアに保存される。 $urlPath$を用いて動的なパス名を指定 することが可能。

サーバ URL
HTTP/HTTPS http:// or https://<path>
AWS Elemental MediaStore mediastoressl://<data endpoint container>/<path>
Amazon S3 s3ssl://<bucket>/<path>

標準チャンネルの場合、2つのファイルソースを用意しなければならないことに注意する。

mp4-pull-uss-input.png

RTMP(プッシュ)

RTMPSプロトコルには対応しない。VPCもしくはVPC外の固定のエンドポイントからストリームを送信できる。シングルクラスもしくは標準クラスの入力として設定が可能。入力セキュリティグループで、 送信元のIPを制限 できる。

rtmp-push-uss-input

チャンネル

チャンネルは、エンコード、アウトプット、アウトプットグループから構成される。チャンネルは、 インプットからのソースコンテンツを取り込んでトランスコードし、新しいコンテンツをアウトプットにパッケージ化 する。このためチャンネルを設定するときには、

  • インプット
  • アウトプットグループ
  • アウトプット

をそれぞれ設定する必要がある。 インプットの要件の詳細が不明な場合は、より高いオプションを選択 する。

output-group

IAM権限

他のサービスと連携させるためには、MediaLive自体にリソースを操作する権限を設定する必要があるため、 通常は各チャンネルに MediaLiveAccessRole ロールを付与する。

チャンネルクラス

チャンネルを作成する際には、2つのパイプラインを有する標準クラスか、1つのパイプラインを有するシングルパイプラインクラスかのいずれかを選択する。標準クラスの場合、アップストリームシステムは同一のストリームを2つのエントリーポイント送信し、2つのパイプライン上にコンテンツを提供し、MediaLiveは 両方のパイプラインで同じ処理を実行 する。

pipeline-redundancy-standard-channel

ダウンストリームに2つのインプットを受けることのできる機能が無い場合は、標準チャンネルとして設定するメリットは存在しない。また、アップストリームシステムが単一のソースコンテンツしか送信できない場合も同様である。

なお、チャンネルを最初に作成するときには、標準のインプットを用いて単一のパイプラインを構築することが奨励されている。この場合、インプットには2つのパイプラインが含まれているが、チャンネル内は単一のパイプラインとなっている。

pipeline-redundancy-single-channel-standard-input

また、インプットも単一のパイプランとし、単一のインプットを用いて単一のパイプラインを構築することも可能である。

pipeline-redundancy-single-channel-single-input

セレクタ

入力方式によってはセレクタを設定することができる。セレクタには、色空間を設定するビデオセレクタ、オーディオトラック/PIDを選択するオーディオセレクタ、キャプションを選択するキャプションセレクタがある。

一般設定

TBD

出力グループ

目的に合った出力グループを作成する。

アーカイブ出力グループ

出力をS3バケットに送信する。出力先のフィールドには、S3の情報を入力する。他の所有者のS3に送信する場合は、CDN設定フィールドの固定ACL設定を入力する必要がある。ロールオーバ間隔は、ファイルの分割単位を表す。

URL 名前修飾子 拡張
s3ssl://<bucket>/<path> $dtなど m2ts で固定

フィレームキャプチャ出力グループ

JPEG画像を含む一連のファイルで、ファイルはS3に保存される。設定項目は、上述のアーカイブ出力グループと同様。

HLS出力グループ

HLS出力グループは、出力先にAmazon S3、 MediaStore、MediaPackage、HTTPサーバを選択することができる。

入力セキュリティグループ

VPCを使用しないRTP入力およびRTMPプッシュ入力に適用 される。1つのセキュリティグループには、最大10個のルールを含めることができる。これを活用することで、許可されていない第三者がエンドポイントに意図せぬ入力を行うことを防ぐことが出来る。また、 1つのセキュリティグループを複数のインプットにアタッチ することができる。

配信の準備

配信を行うにあたっては、MediaLiveと接続するアップストリーム、ダウンストリームを含めた全体のワークフローを計画する必要があり、これが決まったあとにチャンネルの設定を行う。

1. 出力グループタイプの特定

MediaLiveがストリームを出力するシステムを特定して、以下を特定/決定する。なお、DRMや広告の挿入が必要な場合には、 AWS Elemental MediaStoreではなく、 再パッケージ機能を有する AWS Elemental MediaPackage を選択 する。なお、シングルパイプラインチャンネルの場合、AWS Elemental MediaPackage との接続は HLS出力グループのみ使用できる。

  1. 必要な出力形式とプロトコル、およびこれらがMediaLiveに対応しているか
  2. VPCを介した通信が必要であるか
  3. ダウンストリームシステムの選択(上述)
  4. Microsoft Smooth Streaming を使用する場合のオプションの選択
  5. アーカイブ出力グループを作成するかどうか
  6. フレームキャプチャ出力グループを作成するかどうか

2. 出力グループのエンコード要件の特定

出力グループのエンコード要件を特定する。例えば、サポートできるビデオコーデックや最大のビットレートと解像度、オーディオコーデックや最大のビットレートなど。また、アナログプレイヤーの機能を模倣するためのtrick-play機能が必要であるかどうかの確認も行う。

3. 復元力の要件の特定

複数のパイプラインを用意することで、現在のパイプラインに異常が生じた場合に、ダウンストリームシステムがもう片方のパイプラインに中断なく切り替えることが可能になる。また、単一のパイプラインの複数のインプットに対して、自動フェールオーバ設定を行うことで、アップストリーム側、もしくはアップストリーム側とMediaLiveの間のネットワークに異常が生じた場合の切り替えを行うことができる。この機能は、標準チャンネルにもシングルパイプラインチャンネルにも適用できる。自動入力フェールオーバを利用するためには、ソースコンテンツが異なるエンコーダから発信されている必要がある。

4. アップストリームシステムの評価

アップストリームシステムが、MediaLiveとの互換性を有しているのか確認する。

  1. 必要なストリーム数が用意できるか、配信フォーマットとプロトコルに互換性はあるか、Live or ストリーム、暗号化の有無、RTPの場合にFECが含まれているかどうかなどを確認する。
  2. ビデオコーデックと解像度、最大入力ビットーレートを確認する。コーデックが途中で変更になるようなケースはNG。
  3. オーディオコーデックと言語、音声モードを確認する。コーデックが途中で変更になるようなケースはNG。

MediaLiveの機能

音声のみの出力

音声のみの入力は、MediaConnect入力もしくはRTP入力である必要がある。また、音声とビデオの両方を含むインプットも音声のみの出力に利用することができる。音声のみの出力グループで指定できる形式は、HLS、Microsoft Smooth、RTMP、UDPのみである。

オーディオレンディショングループ(HLS)

出力グループに、多言語、異なる音声モードなどの複数の音声チャンネルを含むことができる。単一のビデオに対して複数の音声チャンネルが紐づく場合も、複数のビデオに対して複数の音声チャンネルが紐づく場合もある。

ARG_threeV_threeA.png

ARG_twoV_twoA

入力切り替えとスケジュール

入力準備

切り替え時の遅延を減らすために、即時切り替えに紐づいた入力を準備しておくことが出来る。チャンネルスケジュールにこの入力準備アクションを追加しておくことで、その入力はプローブされデコードを開始する。入力準備が出来るアクションは同時に1つだけで、少なくともスイッチングの10秒前に開始しておく必要がある。RTMPプル入力には、入力準備は使用できない。入力準備を有効にするためには、 [Feature Activations] の [Input Prepare Schedule Actions] を選択する。

入力準備には、

  • 固定時間
  • 即時
  • フォロー(特定の入力スイッチに依存)

の3つのタイプが存在する。ファイル入力に対しても入力準備を行うことが可能。

入力切り替え

スケジュールを用いてチャンネル内のインプットを切り替えることが可能。暗黙的に切り替えることはなく、特定のメインストリームというものは存在しない。利用用途としては、ライブ映像と静止画との切り替え、ライブ映像から別のライブ映像への切り替えなどが考えられる。

入力切り替えにには、

  • 固定時間
  • 即時
  • フォロー(前の入力が終了した場合に切り替え)

の3つのタイプが存在する。これらの組み合わせをまとめると以下のようになる。

| 現在の入力 | 次の入力 | 可能な開始タイプ | |

MediaLive

AWS Elemental MediaLiveは、テレビ放送やインターネット接続のマルチスクリーンデバイス向けに高品質なビデオストリームを作成できる、 ライブ動画処理サービス 。ライブ動画ストリーミングをリアルタイムにエンコードする。AWS Elemental MediaLive は統計的多重化、高校マーカーサポート、音声機能などの ブロードキャストグレードの機能 を有しており、数分で簡単なライブチャンネルをデプロイすることが可能 である。 また、 複数のAZのリソースを透過的に管理 して、自動的に状態をモニタリングできるなど、 高い信頼性と可用性 有している。また、利用するだけ課金されるために、 効率性を向上 させて コストを削減 することが可能となっている。

AWS Elemental MediaLiveは、スタンドアローンサービスとして利用することも、他AWS Media Servicesと組み合わせて使用することも可能である。H.264やH.265などの最新のコーデックやRTP、HLS、RTMPなどの伝送規格をサポートしており、Statistical Multiplexing (Statmux)を利用することで、衛星やケーブル等を介して配信することもできる。

費用

インプット、アウトプット、アドオン、アイドルリソース、データ転送に対して従量課金で課金される。なお、 インプットがコンテンツを受信せず、アウトプットがコンテンツを生成しない場合でもコストが発生することに注意 が必要である。また高度なオーディオ機能を有効にすると、追加料金が発生する。

オンデマンド以外に、12ヶ月/36ヶ月利用の リザーブド料金の設定 もあり、これを利用することで大幅な割引を受けることができる。なお、料金適用時の解像度の定義は、 SD解像度は720px未満、 HD解像度は720px以上、1080以下、UHD解像度は1080pxより大きく、2160px以下 である。

インプットは、 入力ストリームのコーデック、ビットレート、チャンネルモード、解像度 の組み合わせによって決まる。アウトプットは、 ビットレート(H.264のみ)、解像度、フレームレート、チャンネルモード の組み合わせによって決まる。

なお、同じリージョン内で AWS Elemental MediaPackage、AWS Elemental MediaStore、または Amazon S3 との間でデータ転送する場合は、追加料金は発生しない

MediaLiveとは

MediaLiveを含むライブストリーミングワークフローには以下のシステムが含まれる

  • MediaLiveチャンネル
  • コースコンテンツを提供するアップストリームシステム
  • アウトプットの宛先であるダウンストリームシステム

MediaLiveは、これらと以下の関係を構築する。 内部の処理を2つのパイプラインを用いて行うことが奨励 されており、2つのパイプラインを設定することで復元力を高めることができる。

components-workflow

インプットの方法には、プッシュインプットとプルインプットが存在し、 プッシュインプットの場合は、入力セキュリティグループと関連 付けられてIPアドレスの範囲を指定することができる。各MediaLiveチャンネルには、1つの 「スケジュール」が関連づけられており、様々なアクションを行うことができる

クオータ

チャンネル数や入力数、セキュリティグループの数などに クオータが設定 されている。これ以上のリソース利用をする場合には、上限緩和申請を行う。

制限

インプットに対する制限事項は以下の通り。

  • プッシュ入力の上限は、2入力
  • プル入力の上限は、20入力
  • CDI入力の上限は、1入力
  • ElementalLink入力の上限は、2入力
  • プッシュ入力は、フェールオーバペアに設定できない

アウトプットに対する制限事項は以下の通り。

  • アーカイブ出力グループの上限は、1出力
  • HD対応しているコーデックは、H.264とH.265のみ
  • UHD対応しているコーデックは、H.264とH.265のみ

その他の制限は以下の通り。

  • 画像オーバレイの上限は8レイヤー
  • 入力フェールオーバはチャンネル全体ではなくインプットに適用される

インプット

インプットは、MediaLiveワークフローのコンポーネントの1つ。入力セキュリティグループもしくは、チャンネルと接続されるインプットは、 「ソースタイプ」、「配信プロトコル」、「ライブ or VOD」、「プッシュ or プル」、「インプットクラス(標準 or シングル)」、「静的URL or 動的URL」で分類 できる。なお、 動的URLが指定できるのは、MP4のみ

自動入力フェールオーバ

アップストリームやネットワーク上の異常が発生した場合に、黒味や無音を検知してフェールオーバを実施することが可能である。インプットは、2つのプッシュ入力を使用し、どちらをプライマリーに指定するのか決めることが出来る。シングルパイプラインチャンネルにて、自動入力フェールオーバを使用しても、パイプライン上の障害は防ぐことができないことに注意が必要。

aif-single-setup

aif-single-input-failover

標準チャンネルにて、自動入力フェールオーバを使用する場合は、アップストリーム側で合計4つのストリームを用意する必要がある。

aif-standard-beforefailure

この状態で、アップストリーム上で異常が発生した場合には、自動フェールオーバが発生する。ダウンストリーム側は、パイプライン0を使い続けることができる。

aif-standard-input-failure

パイプライン上に異常が発生した場合は、ダウンストリームシステム側で他のパイプラインへの切り替えが発生する。これは、自動入力フェールオーバの機能ではない。

aif-standard-pipeline-failure

フェールオーバ後の動作は以下の2つを選択することが出来る

  • EQUAL_INPUT_PREFERENCE : セカンダリで動作を続ける
  • PRIMARY_INPUT_PREFERENCE : プライマリ入力に戻って動作を続ける

MP4(プル)

MP4のコンテンツは、1つのビデオトラックと1つ以上の音声トラックで構成され、キャプションが含まれている場合もある。オーディオは、トラック番号と言語コードを取得できると良い。

HTTP/HTTPSサーバ、AWS Elemental MediaStore もしくは Amazon S3 からのプル入力 が可能で、シングルクラスもしくは標準クラスの入力として設定が可能。ID/パスワードが必要な場合は、これらのデータはパラメータストアに保存される。 $urlPath$を用いて動的なパス名を指定 することが可能。

サーバ URL
HTTP/HTTPS http:// or https://<path>
AWS Elemental MediaStore mediastoressl://<data endpoint container>/<path>
Amazon S3 s3ssl://<bucket>/<path>

標準チャンネルの場合、2つのファイルソースを用意しなければならないことに注意する。

mp4-pull-uss-input.png

RTMP(プッシュ)

RTMPSプロトコルには対応しない。VPCもしくはVPC外の固定のエンドポイントからストリームを送信できる。シングルクラスもしくは標準クラスの入力として設定が可能。入力セキュリティグループで、 送信元のIPを制限 できる。

rtmp-push-uss-input

チャンネル

チャンネルは、エンコード、アウトプット、アウトプットグループから構成される。チャンネルは、 インプットからのソースコンテンツを取り込んでトランスコードし、新しいコンテンツをアウトプットにパッケージ化 する。このためチャンネルを設定するときには、

  • インプット
  • アウトプットグループ
  • アウトプット

をそれぞれ設定する必要がある。 インプットの要件の詳細が不明な場合は、より高いオプションを選択 する。

output-group

IAM権限

他のサービスと連携させるためには、MediaLive自体にリソースを操作する権限を設定する必要があるため、 通常は各チャンネルに MediaLiveAccessRole ロールを付与する。

チャンネルクラス

チャンネルを作成する際には、2つのパイプラインを有する標準クラスか、1つのパイプラインを有するシングルパイプラインクラスかのいずれかを選択する。標準クラスの場合、アップストリームシステムは同一のストリームを2つのエントリーポイント送信し、2つのパイプライン上にコンテンツを提供し、MediaLiveは 両方のパイプラインで同じ処理を実行 する。

pipeline-redundancy-standard-channel

ダウンストリームに2つのインプットを受けることのできる機能が無い場合は、標準チャンネルとして設定するメリットは存在しない。また、アップストリームシステムが単一のソースコンテンツしか送信できない場合も同様である。

なお、チャンネルを最初に作成するときには、標準のインプットを用いて単一のパイプラインを構築することが奨励されている。この場合、インプットには2つのパイプラインが含まれているが、チャンネル内は単一のパイプラインとなっている。

pipeline-redundancy-single-channel-standard-input

また、インプットも単一のパイプランとし、単一のインプットを用いて単一のパイプラインを構築することも可能である。

pipeline-redundancy-single-channel-single-input

セレクタ

入力方式によってはセレクタを設定することができる。セレクタには、色空間を設定するビデオセレクタ、オーディオトラック/PIDを選択するオーディオセレクタ、キャプションを選択するキャプションセレクタがある。

一般設定

TBD

出力グループ

目的に合った出力グループを作成する。

アーカイブ出力グループ

出力をS3バケットに送信する。出力先のフィールドには、S3の情報を入力する。他の所有者のS3に送信する場合は、CDN設定フィールドの固定ACL設定を入力する必要がある。ロールオーバ間隔は、ファイルの分割単位を表す。

URL 名前修飾子 拡張
s3ssl://<bucket>/<path> $dtなど m2ts で固定

フィレームキャプチャ出力グループ

JPEG画像を含む一連のファイルで、ファイルはS3に保存される。設定項目は、上述のアーカイブ出力グループと同様。

HLS出力グループ

HLS出力グループは、出力先にAmazon S3、 MediaStore、MediaPackage、HTTPサーバを選択することができる。

入力セキュリティグループ

VPCを使用しないRTP入力およびRTMPプッシュ入力に適用 される。1つのセキュリティグループには、最大10個のルールを含めることができる。これを活用することで、許可されていない第三者がエンドポイントに意図せぬ入力を行うことを防ぐことが出来る。また、 1つのセキュリティグループを複数のインプットにアタッチ することができる。

配信の準備

配信を行うにあたっては、MediaLiveと接続するアップストリーム、ダウンストリームを含めた全体のワークフローを計画する必要があり、これが決まったあとにチャンネルの設定を行う。

1. 出力グループタイプの特定

MediaLiveがストリームを出力するシステムを特定して、以下を特定/決定する。なお、DRMや広告の挿入が必要な場合には、 AWS Elemental MediaStoreではなく、 再パッケージ機能を有する AWS Elemental MediaPackage を選択 する。なお、シングルパイプラインチャンネルの場合、AWS Elemental MediaPackage との接続は HLS出力グループのみ使用できる。

  1. 必要な出力形式とプロトコル、およびこれらがMediaLiveに対応しているか
  2. VPCを介した通信が必要であるか
  3. ダウンストリームシステムの選択(上述)
  4. Microsoft Smooth Streaming を使用する場合のオプションの選択
  5. アーカイブ出力グループを作成するかどうか
  6. フレームキャプチャ出力グループを作成するかどうか

2. 出力グループのエンコード要件の特定

出力グループのエンコード要件を特定する。例えば、サポートできるビデオコーデックや最大のビットレートと解像度、オーディオコーデックや最大のビットレートなど。また、アナログプレイヤーの機能を模倣するためのtrick-play機能が必要であるかどうかの確認も行う。

3. 復元力の要件の特定

複数のパイプラインを用意することで、現在のパイプラインに異常が生じた場合に、ダウンストリームシステムがもう片方のパイプラインに中断なく切り替えることが可能になる。また、単一のパイプラインの複数のインプットに対して、自動フェールオーバ設定を行うことで、アップストリーム側、もしくはアップストリーム側とMediaLiveの間のネットワークに異常が生じた場合の切り替えを行うことができる。この機能は、標準チャンネルにもシングルパイプラインチャンネルにも適用できる。自動入力フェールオーバを利用するためには、ソースコンテンツが異なるエンコーダから発信されている必要がある。

4. アップストリームシステムの評価

アップストリームシステムが、MediaLiveとの互換性を有しているのか確認する。

  1. 必要なストリーム数が用意できるか、配信フォーマットとプロトコルに互換性はあるか、Live or ストリーム、暗号化の有無、RTPの場合にFECが含まれているかどうかなどを確認する。
  2. ビデオコーデックと解像度、最大入力ビットーレートを確認する。コーデックが途中で変更になるようなケースはNG。
  3. オーディオコーデックと言語、音声モードを確認する。コーデックが途中で変更になるようなケースはNG。

MediaLiveの機能

音声のみの出力

音声のみの入力は、MediaConnect入力もしくはRTP入力である必要がある。また、音声とビデオの両方を含むインプットも音声のみの出力に利用することができる。音声のみの出力グループで指定できる形式は、HLS、Microsoft Smooth、RTMP、UDPのみである。

オーディオレンディショングループ(HLS)

出力グループに、多言語、異なる音声モードなどの複数の音声チャンネルを含むことができる。単一のビデオに対して複数の音声チャンネルが紐づく場合も、複数のビデオに対して複数の音声チャンネルが紐づく場合もある。

ARG_threeV_threeA.png

ARG_twoV_twoA

入力切り替えとスケジュール

入力準備

切り替え時の遅延を減らすために、即時切り替えに紐づいた入力を準備しておくことが出来る。チャンネルスケジュールにこの入力準備アクションを追加しておくことで、その入力はプローブされデコードを開始する。入力準備が出来るアクションは同時に1つだけで、少なくともスイッチングの10秒前に開始しておく必要がある。RTMPプル入力には、入力準備は使用できない。入力準備を有効にするためには、 [Feature Activations] の [Input Prepare Schedule Actions] を選択する。

入力準備には、

  • 固定時間
  • 即時
  • フォロー(特定の入力スイッチに依存)

の3つのタイプが存在する。ファイル入力に対しても入力準備を行うことが可能。

入力切り替え

スケジュールを用いてチャンネル内のインプットを切り替えることが可能。暗黙的に切り替えることはなく、特定のメインストリームというものは存在しない。利用用途としては、ライブ映像と静止画との切り替え、ライブ映像から別のライブ映像への切り替えなどが考えられる。

入力切り替えにには、

  • 固定時間
  • 即時
  • フォロー(前の入力が終了した場合に切り替え)

の3つのタイプが存在する。これらの組み合わせをまとめると以下のようになる。

現在の入力 次の入力 可能な開始タイプ
ファイル ファイル 固定時間 or 即時
ファイル ファイル フォロー
ファイル ライブ 固定時間 or 即時
ファイル ライブ フォロー
ライブ ファイル 固定時間 or 即時
ライブ ライブ 固定時間 or 即時

また、ファイルによる入力の場合は、ファイル名を動的に指定して切り替えることができる。